リニア・鉄道館 (愛知県) の見どころとアクセス方法
リニア・鉄道館は愛知県名古屋市にあるJR東海が運営する鉄道に関する博物館です。館内には蒸気機関車から実際に使用されてきた在来線や新幹線の車両、そして超電導リニアまで数多くの車両が展示されています。また運転シュミレーターを体験したり、鉄道ジオラマを見ることもできます。
この記事では海外および国内からの旅行者の方向けに、リニア・鉄道館の見どころとアクセス方法についてご紹介します。
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(都道府県 : 愛知県 , カテゴリー : 博物館および科学館)
Table of contents
リニア・鉄道館の見どころ
リニア・鉄道館の見どころについてご紹介します。
リニア・鉄道館の開館時間、休館日、入館料、コインロッカー
リニア・鉄道館の開館時間、休館日、入館料は次の通りです。
・開館時間は 10:00~17:30(最終入館は閉館30分前まで)
・休館日は毎週火曜日(祝日の場合は翌日)および年末年始 12月28日~1月1日
・入館料は大人 1,000 円、小中学生 500 円、幼児(3歳以上未就学児) 200 円
入館券の購入は、入口から入ってすぐの入館受付や自動券売機で購入できるほか、オンラインでの事前購入も可能です。
他に各種シミュレータをご利用される場合は費用が発生します。新幹線シミュレータ「N700」については 500 円、在来線シミュレータ「車掌」については 500 円、在来線シミュレータ「運転」については 100 円です。
入館券を購入したら、左側にある入館ゲートから中に入ってください。
なお自動券売機の右側にコインロッカーがあります。必要な方は入館ゲートに入る前にご利用になってください。
シンボル展示エリア
入館して最初に現れるのが「シンボル展示」エリアです。ここでは高速鉄道技術のシンボルともいえる3つの車両「C62形式」、「955形新幹線試験電車(300X)」、「超電導リニア MLX01-1」の3つの車両が展示されています。
C62形式は旅客用蒸気機関車として使用されたもので、展示されている 17 号機は 1954 年に 129km/h という蒸気機関車による当時の世界最高速度を記録しました。
955形新幹線試験電車(愛称は 300X )は、営業運転用ではなく試験用として製造されたもので、 1996年に 443km/h という電車方式による当時の世界最高速度を記録しました。
MLX01-1 は超電導リニア要の車両で、 2003 年に 581km/h という当時の鉄道の世界最高記録を樹立しました。
なおシンボル展示のエリアは 2 階から見ることもできます。
車両展示エリア
リニア・鉄道館の中央にある巨大なスペースには「車両展示」エリアがあります。東海地方や日本全国で実際に使用されてきた在来線や新幹線の鉄道車両が数多く展示されています。 1 階および 2 階からそれぞれ見ることができます。
車両展示エリアで展示されているすべての車両に関しては「リニア・鉄道館で展示されている車両の完全ガイド」をご覧ください。
また車両展示エリアの後方に収蔵車両エリアがあり、歴史的な価値があるものや技術的に注目すべき車両が集められています。
屋外展示エリア
車両展示エリアの横にある扉から外へ出ると屋外展示エリアがあります。屋外展示エリアでは「ケ90形式蒸気機関車」と「N700系新幹線電車」が展示されています。
ケ90形式蒸気機関車は 1918 年に東濃鉄道で使用された蒸気機関車です。通常より狭い線路幅の軽便鉄道で使用されました。
N700系新幹線電車は 700 系をベースとして高速性や快適性などを高めた車両です。3両が展示されていますが、先頭から順に「783形式」「786形式」「775形式」となっています。
なおあとで解説しますが、屋外展示されているN700系新幹線電車の車両内では持参したお弁当などを食べることができます。
超電導リニア展示室
超電導リニア展示室では超電導リニアの仕組みについての解説パネルや、超電導リニアが実際に浮上して走行する模型を見ることができます。
また超電導リニアシアターでは、実物大の客席に座り、最高時速 500Km になったときに周りの光景がどのように見えるのかを体験することができます。
在来線シュミレータ
在来線シュミレータでは在来線の電車の「運転」および「車掌」を体験をすることができます。「運転」については入口横の自動券売機で利用券を購入してください。「車掌」については総合案内で利用券を購入してください。先着順でご利用できます。
在来線シュミレータ「運転」は 211 系と 313 系の運転シュミレータが用意されています。 211 系はマスコンとブレーキが分かれているツーハンドル方式、 313 系はマスコンとブレーキが一体のワンハンドル方式です。
在来線シュミレータ「車掌」は 313 系の乗務員室が再現されています。安全確認後のドアの開閉や、車内放送などの実務を体験することができます。
新幹線シュミレータ
新幹線シュミレータは新幹線 N700 系の運転台が再現されています。大型スクリーンに映し出される大迫力の画面を見ながら、運転シュミレータを体験することができます。ご利用になる場合は総合案内で利用券を購入してください。先着順でご利用できます。
なお新幹線シュミレータや在来線シュミレータ「車掌」で必要となる利用券を購入する総合受付は、 1 階の出口へ向かう通路あたりにあります。
鉄道ジオラマ
鉄道ジオラマでは、鉄道の 24 時間をテーマとして東海道新幹線の沿線の様子が昼から夕方、そして夜へと時間の経過と共にどのように変わっていくのかをみることができます。
キッズコーナー
キッズコーナーは小さなお子さん向けのエリアです。展示されているプラレールを眺めたり、自分で実際にプラレールを使ってみることができます。
なおキッズコーナーは混雑緩和のため、利用するには時間帯毎の予約が必要となっています。予約はキッズコーナー入口で行います。各回最大 10 組までで 1 時間ほど利用できます。費用はかかりません。
国鉄バス第一号車
2 階のシンボル展示の上あたりに国鉄バス一号車が展示されています。現存する国内最古のバスで、 1930 年に鉄道省が初めて直営の路線バス輸送を開始したときに利用されたものです。
リニア・鉄道館の食事エリアとお弁当の購入
リニア・鉄道館ではお弁当の持ち込みは許可されています。また簡単で食事ができるスペースも 5 個所用意されており、また 2 階には各種弁当を購入できるデリカステーションも営業しています。
リニア・鉄道館の食事ができるスペースの場所やデリカステーションで購入できる弁当の種類などの詳細は「リニア・鉄道館でお弁当の持ち込みや飲食できる場所について」をご覧ください。
リニア・鉄道館のお土産
リニア・鉄道館の出口ゲートを過ぎると、お土産を購入できるお店「ミュージアムショップ」があります。
鉄道にちなんだお菓子やグッズがたくさん売っています。
リニア・鉄道館の住所およびアクセス方法
リニア・鉄道館の住所
リニア・鉄道館の住所は「愛知県名古屋市港区金城ふ頭3-2-2」です。
リニア・鉄道館へのアクセス方法
名古屋駅からリニア・鉄道館へのアクセス方法について解説します。
名古屋臨海高速鉄道あおなみ線
24 分
徒歩
2 分
リニア・鉄道館の駐車場
リニア・鉄道館には公式の駐車場は用意されていませんが、すぐ近くに「金城ふ頭駐車場」およびファニチャードームの駐車場があります。それぞれの駐車場の場所やアクセス方法については「リニア・鉄道館の近くにある有料駐車場の場所と利用料金」をご覧ください。
リニア・鉄道館の近くにある観光スポット情報
リニア・鉄道館の近くには、他にもいくつかの観光スポットがあります:
名古屋城
名古屋城は、元々今川氏が築城し、その後織田氏が城主となっていた那古野城があった場所に、徳川家康によって新しく築城された城です。日本三大名城の一つであり、天守閣を飾る金の鯱で有名です。昭和初期まで多くの建造物が現存しており、一度は国宝に指定されましたが、空襲により本丸御殿や天守閣、金鯱など多くの貴重な建造物消失しました。その後、天守閣や金鯱、そして本丸御殿が復元されています。
ディノアドベンチャー名古屋
ディノアドベンチャー名古屋は、愛知県名古屋市の大高緑地公園内にある、恐竜をテーマにしたテーマパークです。森の中のコースを自分で歩いて回る仕組みで、その森には本物そっくりの恐竜が数多く配置されています。それぞれの恐竜は動いたり、鳴き声をあげたりするため、まるで恐竜の世界に迷い込んだかのような体験ができます。
レゴランド・ジャパン
レゴランド・ジャパンは愛知県名古屋市にあるレゴ・ブロックを使ったテーマパークです。パーク内にある色々なアトラクションの乗り物はレゴ・ブロックで作られたような形状をしています。また数多くのレゴ・ブロックを使った作成されたオブジェクトがパーク内に設置されています。隣接する場所には水族館のシーライフ名古屋や宿泊施設のレゴランド・ジャパン・ホテルがあります。
東山動植物園
東山動植物園は、愛知県名古屋市にある市営の動植物園です。1937年に開園しました。敷地内には動物園、植物園に加えて遊園地、自然動物館、世界のメダカ館、ふれあい広場、展望台である東山スカイタワーなどがあります。地下鉄の駅から歩いて数分というアクセスの良さに加えて、中学生以下は入園料が無料ということもあり、ご家族連れに人気のスポットとなっています。
リニア・鉄道館に関するその他の情報
リニア・鉄道館に関するオフィシャルサイト:
https://museum.jr-central.co.jp/
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
( Written by Tatsuo Ikura )